2012年08月12日

松屋の朝。

日曜の朝は決まって松屋で朝定食を食すのが日課である。

日曜はレッスンが11:00〜20:00なので食事をしておかないと夜まで持たない。

朝飯と昼飯兼用の大事な食事である。(管楽器は腹式呼吸の為、非常に腹が減る)

で、日曜、10時頃の松屋は特殊なムードなのだ。

厳密に言えば『私が行っている松屋は』という事になるが、

この松屋の隣は思いっきりラブホテルである。

ゆえに、日曜10時の松屋の店内はワケあり風のカップルで盛況となる。

この日も私が店内に入った時、座席はかなりのカップルによって占拠されていた。

かろうじてカップルとカップルの間に一席見つけて、私は座った。

『俺、なんか完全に負け組っぽくなってるか?・・・』

やりきれない思いを胸に、私は朝定食のチケットを店員に差し出した。

朝定食には『小鉢』がつく。『納豆』『ミニ牛皿』『とろろ』『冷奴』の中から

好きなものを選べるシステムだ。

チケットを取りに来た店員が『小鉢は何に致しますか?』と聞いてきたので

さっぱりと『冷奴』でもチョイスしようと思ったのだが、

その瞬間、隣のカップルからこんな会話が聞こえてきた。

『○○クン、私のとろろ食べていいよ、しっかり精つけて欲しいから黒ハート

『え〜昨日結構頑張ったのに物足らなかった?』

『ちがう、ちがうー、もっとこれからもずーっと頑張って欲しいからー黒ハート

『なんだ、そっか〜、うれしい!ありがとう○○ぴょん!』

・・・・非常に生々しい会話であった。

しかもそのカップルは男が推定50代のハゲ散らかしたオヤジである。

犬のプリントをしたTシャツにベストにチェックのハーフパンツという出で立ちの

所謂、ウダツの上がらなそうな冴えないオヤジである。

女子の方は20代前半(推定)、ロングスカートを穿いた色白のおとなしそうな子である。

アニメ好き(推定)で不思議ちゃん(推定)甘えた感じのいわゆるアニメ声であるが、

以外にナイスバディであった。

私の脳内は朝から破廉恥な妄想が炸裂し、クラクラしてしまった。

『あの〜小鉢は何にいたしますか?』

再びの店員の声にふと、我に返った私は思わず、

『あ、あの、とろろで』

と答えてしまった。

『・・・あんなハゲオヤジにライバル意識を感じるなんて・・・』

『冷奴』を食すはずが『とろろ』にしてしまった私は何とも食べる前から

後味が悪いチョイスをしてしまった事を後悔した。

どうせ隣のカップルから

『あの人私達のマネしてとろろ注文してる〜。』とか、

『どうせ彼女もいないくせにとろろ注文して精つけてどーすんだろうね!』とか

ぜってー思われてんだろうなー!

私は敗北感を感じながらもささっと食事を済ませ、そのカップルよりも速く店を出た。

41歳の暑い夏の日のほろ苦い食事であった。
posted by 網 渦男 at 12:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記&雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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