2005年07月28日

サンタナ、ハンコック、ショーター。

今この3人によるツアーが行われている。
ツアーといっても横浜(昨日)と大阪、広島、長崎のみである。
原爆投下60周年の意義深い年にあわせて企画されたこのツアー
「世界の子どもたちの未来へ」というテーマで、
3人のアーティストが
「平和の使者(Emissaries For Peace)として平和行動の主体者となる」
との趣旨で実現したものだ。

サンタナは昨年モントルージャズフェスティバルにおいて
「貧困や差別の無い平和な世界の実現」を訴え、
彼に賛同するハンコックやショーターをはじめ多くの
ビッグアーティストが集結した奇跡的なセッションを実現させた。

一方ハンコックとショーターは近年、夏になるとプライベートで
広島、長崎を訪れ世界平和を祈念するデュオのコンサートを行っている。
今回の企画はその二人のいわば定例行事にサンタナが加わった
一大イベントとなった訳である。

昨年のモントルージャズフェスの様子を全く見ていなかった私は、
どんなステージになるのかはまったく想像がつかなかった。
3人だけか?それともバックバンドが付くのかさえ情報は無かったのだ。

開場に着いてみるとステージにはバンドのセッティングがしてある。
ど真ん中の仰々しいパーカッションの量から判断して
サンタナのバンドがメインである事を察した私は、
「果たしてハンコックはともかく70歳を超えたショーターが
サンタナバンドのテンションに対抗できるのか?」
との一抹の不安を抱きながら開演を待った。

開演前にVTRでリチャード・クレイダーマンや
韓国のアーティスト(名前は失念)そしてなぜか
仲間由紀恵の応援メッセージが流された。
その後にはサンタナ、ハンコック、ショーターによる
このコンサートの意義や並々ならぬ情熱を語るメッセージが続く。

サンタナは
「平和を照らす光はすべての人の心の内にある。」
と言い、ハンコックは
「一人の人間の情熱と行動は大海に投じられた石が水面に
波紋を拡げていくようにやがて世界をも変革する事ができる」

と確信ある声で訴えていた。

開場が暗転になると大歓声の中ミュージシャンが続々と
ステージにスタンバイを始める。

大音量、アップテンポで一曲目が始まりました。
タイトルはわからないが恐らくサンタナのナンバー。
ラッパーっぽい、Hey!Me〜n
ヴォーカルの兄ちゃんが歌いまくり。
LatinFunkとHipHopが混ざったような感じの曲である。

大音量過ぎてショーターは吹いてないしハンコックのピアノは聴こえない…。
う〜ん。サンタナさ〜ん!と思ってたら間奏でショーター乱入!
ラテンの世界から一瞬で
宇宙旅行です。
ひと吹きで空気を変えられるってやはりショーターです。
銀河系を一回りしたところでハンコックにソロが渡されます。
イケイケハービー!って、え〜!アウトしっぱなしです。
反対車線走ってます。捕まりますよ!
宇宙旅行から異次元空間トリップですな。
結局アウトして帰ってこないままソロ終了。
最高です。

その後はサンタナのナンバーが目白押しでハンコック、ショーターの
出番はあまり無かったのですが、まあイタシカタない。
二人のプレイがないのでバンドのメンバーを改めて見渡してみる。
「ドラムがうまいなあ」と目を凝らして見てみると、
背が小さくて顔がよく見えない。
でもあのシンバルセッティングとバスドラの16分連打はもしや…
デニチェンじゃん!
ハンコック、ショーターの出番が少なかっただけに
ちょっとお得な気分でした。

コンサートも半ばを向かえデニチェンのドラムソロ(まあバンドの休憩)
の後にハンコック、ショーターによるデュオ。
これを待ってました。これなかったら訴えるところです。

いやぁ、ファンタスティックです。
ハンコックのMacによるプログラミングにショーターが合わせていきます。
相変わらず、曲なのか即興なのかわかりませんでしたが、素晴らしいの一言。
ハンコックもピアノを弾き始め二人の信頼感からくる安心感と
一瞬先が見えない心地よい期待感と緊張感。

ショーターが開演前にメッセージで言っていた
「今の時代は一瞬先がどうなるかわからない。
だからこそ我々は今、平和の為の戦いを起こさなくてはならないのだ。
私にとってそれは大いなるチャレンジなのだ。」

という言葉が思い起こされた。

再びサンタナのバンドが入りコンサートは佳境に入る。
始まったのはなんとマイルスの
「In A Silent Way/It's About That Time」!!
私の心は躍った。HeyMen兄ちゃんの掛け声では立たなかったが、
このときばかりはよろこんでStand Upである。
周りは逆に座り始めたが…。
いや〜どのくらい良かったかって、書けません。
マイルスも天国から見て歓んでいることでしょう。

その後またイケイケラテン祭りが続きショーター、ハンコックは
ほとんどお休みモードでチラッとしかプレイせず、
コンサートは終了してしまったのですが、アンコールでなんと
「至上の愛」ですよ!
もうコレだけでも満足かなと思いました。

ショーター先生テナーでブリブリです。
コルトレーンの事、考えてたんでしょうね。
現代のベートーベンみたいでした。
苦悩を突き抜けて歓喜へ至れ。そんなプレイでした。
ハンコックはその歓喜を謳歌するような自由万歳なプレイ。

最後にサンタナが
「Peace!!」と叫んでコンサートは終了。
いや〜感動的でした。

私もこのコンサートで受けた波動を何らかの形で拡げていかなければ
ならないなとの思いでこのブログを書いたしだいです。

あ、ア・ミューズ臨時休業すいませんでした!!!!!!!!
posted by 網 渦男 at 16:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽に関するネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。