2005年08月11日

これからサックスを始める皆様へ

この夏ア・ミューズにまた新しいメンバーがたくさん入会されました。
今まで単なる「憧れ」であったことを現実にされた皆様、
「本当におめでとうございます。」
そして
「これから一緒に楽しみましょう!!」

私も同じサックスを吹く者として仲間が増えてうれしい限りです。
聴く喜びから演奏する歓びへ
楽器を演奏する事でより深い音楽の楽しみ方を実感なさると思います。

楽器を始めるのには様々な理由があったかと思います。
「昔ブラスバンドでやってたんだけど今度はジャズやポップスを吹いてみたい。」
「コルトレーンに心酔して自分でもやってみたくなって…」
「友達がバンドを始めたので私も…」
「ライヴを見に行ってカッコよかったから…」
「なんとなく趣味を持ちたくて…」
「スイングガールズを見て…」
「武田真治にあこがれて…(古!)」
などなど「憧れ」や「夢」は十人十色です。

レッスンをしていてよく初心者の方に聞かれる事があります。

「どれくらいで上手く吹ける様になりますか?」

難しい質問です。でも切実ですよね。
「果たして自分には才能があるのか?」とか
「このインストラクターは大丈夫なんか?」とか
いろいろ不安もあることでしょう。
せっかく楽器を始めたならば早くカッコよく吹いてみたいのが本音です。
中には「いや〜こういうのは何十年もかかるでしょうから…」と音楽教室が
泣いて喜びそうなセリフ
をおっしゃる極めて謙虚な方もいらっしゃいますが。
勿論これからプロになろうというのであれば、何十年もかかるかもしれません。
でもある程度吹けるようになるのは1,2ヶ月あれば充分でしょう。
(勿論個人差もありますが、少なくともうちの場合はそれくらいです。)

そうはいっても「どれくらいで上手く吹ける様になるか?」といっても
一人一人「上手い」の定義やレベルは違います。
「上手い」と言っているその人の頭の中で
誰がどんなプレイをしているかは人それぞれです。
武田真治がフリーキーな音をブリブリやってるかも知れないし、
マイケル・ブレッカーオルタネートフィンガリングとフラジオと
オーヴァートーンを駆使した超速フレーズをぶちかましてるかも知れないし、
ケニーGがソプラノでぴろ〜っと循環呼吸をしてるかも知れないし、
ソニーロリンズが野太い音でドドドドードドとモールス信号を打ってるかも知れません。

別にどんなプレイヤーのどんな音であっても構わないと思うのですが、
問題はそういったイメージがまったく無い場合です。

以前ある学生(ア・ミューズの会員ではありませんが)に
「最近何聞いてるの?」と聞いたことがあるのですが、
「最近サックスって特に聴いてないですね」
というような答えが帰って来ました…。
サックス以外の音楽は聴くなという事は全くありませんが、
サックスの音は聴きましょう。できれば一流といわれているプレイヤーを。
自分の好きな「憧れ」のプレイヤーをたくさん聴いて、
いつでも頭の中でそのサックスの音が再生出来るようになりましょう。

レッスンの先生の音しか聴いてなかったりしたら駄目です。
なぜならその先生は恐らくたくさんのプレイヤーを聴いていて
その経験から生徒に何かを伝えようとしているでしょう。
教える側がAといっても教わる側がAと捉えるとは限りません。
でもそのバックボーンをある程度共有できれば理解も早いはずです。

また自分がサックスを吹くときに《サックスの音のイメージ》が無かったら
ただ空気で楽器を鳴らしているだけですから音楽ではありません。
「表現したいもの」「伝えたいもの」があることが大事です。

英会話を普段から聞いたことが無いのに
英語をしゃべれるようになりたいと思ってるのと同じです。
日本人は学校でさんざん勉強してもみんなしゃべれませんよね?
耳から入れてないからです。

音楽は耳からの芸術です。また音楽とは世界共通の言語です。
理屈や形式より「音」を第一に脳みそに入れましょう。
特に今までサックスの音を注意して聴いてきた事が無い人は
キャンバスは真っ白に近いかも知れません。
憧れのプレイヤーを見つけて何度も聴きこんで
その人の音であなたのキャンバスを彩ってください(かなりキザ?)。

まずは「憧れ」のプレイヤーを探して見ましょう!
それが「上手くなる」の第一歩ですから。
参考までに私がサックスを始めたばかりの頃に
影響を受けたアルバムを載せておきます。

Stan Getz / Serenity

Stan Getz / People Time

John Coltrane / Ballad

Sonny Rollins / Play For Bird

参考CDは今後も追加する予定です。
posted by 網 渦男 at 22:19| Comment(0) | TrackBack(3) | 音楽に関するネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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